八ヶ岳 赤岳 主稜

日程  2016年03月30日~31日
ルート 行者小屋~主稜取り付き~赤岳~行者小屋

所属山岳会の後輩から赤岳主稜に行きたいとリクエストがあり、久しぶりに行って来ました。この後輩、天気予報に関してはかなりの知識があり、当初29日出発の予定でしたが、強風が予想され1日ずらしての出発でした。この読みはドンピシャで、快晴の中ほぼ無風状態でのクライミングとなりました。

朝5:45に出発。新雪ではありませんが、昨夜の強風のためトレースはほぼ埋まっていて、取り付きのトラバースも凍っており、それなりに難易度は高かった気がします。
出だしのトップは私で、当初残置スリングに惑わされ左のテラスに上がりましたが、4級のグレードにしてはやや厳しくおかしいと思い、戻って右の壁をステミングで登ると確かに4級のクライミングでした。
その後はツルベで順調にロープを伸ばしてきましたが、何ピッチ目かに岩場ではなく右の雪壁にトレースがあり、つい誘われてこのルートに後輩がトライ。しかし思うように支点が取れず、40mをランニングビレー1箇所のみ・・・落ちたら私でも止められるか?次のピッチは私ですが、似たような感じ?まぁそれなりに2人とも場数は踏んでいるので、何とかクリヤーです(確かに、前に来た時は岩場を登ったかも?)。
上部壁はそれほど難しいとは感じませんでしたが、まあ4級?はあるかもしれません。写真は上部岸壁をクリヤーしたパートナーとビレーする私。

 
赤岳のピークに着くと大変なご褒美で、北ア・中央ア・南アなどが一望できました。写真は南アです。


その後は、思っていたより雪があり鎖が埋まっている文三朗尾根を下り、車の置いてある美濃戸口へ。本日の行動時間11時間、お疲れ様でした。
久しぶりのアルパインクライミングを堪能できました。

七つの登山ミニ講座(大楠山)

日程  2016年03月27日(日)
ルート 安針塚駅~塚山公園~大楠山~前田橋

前にも似たツアーに参加した経験がありますが、今回は更に盛り沢山で、7つ講座と春を満喫しようというツアーです。
内容が多く、読図・写真・山ヨガ・コンパス・ロープワーク・ファーストエイド・クッキングの7講座です。

塚山公園の桜は残念ながらまだお花見には早く、1~2部咲き位でした。ここで行われた講座で、山ヨガは時間があったので私も参加しましたが、これが意外と楽しい(^o^)結構真剣にやってしまいました。

そこから約2時間ちょっとかけて、大楠山に移動です。正直に言うと、低山が苦手な私としてはいくら下見はしたとは言え、似たような特徴のない里山は間違いやすく、道迷いしないか結構真剣です。何とか間違えず大楠山に到着。ここで海を見ながらのお弁当タイムでした。
ここでは、私担当のロープワークとファーストエイドを皆さんと勉強しましたが、如何せん1講座20分と持ち時間が短く、触りだけしかできませんでした。それでも興味を持っていただけたら幸いです。

最後は、このコースのメインイベントの菜の花畑を見学しましたが、菜の花の香りが良く、また日が当たると黄色が本当に鮮やかでした。

後は前田橋まで1:30ほど歩き、バスに乗って逗子駅で解散。
このコースは、歩く時間は短いのですが階段が多く、皆さん翌日は筋肉痛になっていないかちょっと心配です(^:^;
ご参加の皆様お疲れ様でした。

丹沢トレーニング 弘法山~大山寺

日程  2016年03月26日(土)
ルート 秦野駅~弘法山~高取山~大山下社

丹沢探検隊と言う企画のトレーニングとして今回はやや長いコースを歩くのを目的としたツアーに行って来ました。
天気予報では雨の予報でまだ今年に入って私のツアーでは1度も雨に降られていなかったのですがとうとうその記録も途切れるかと思っていました。
ところが出発時は少しだけ霧雨程度が有りましたが雨具を着ることも無く後半は晴れ間も出て来てまたまた記録更新です。(^:^)

駅から直接歩けるコースでまずは権現山へ,桜祭の為の提灯は有るのですが桜が1部咲き程度でちょっと残念。
弘法山では普段閉まっている弘法大師様の像を見る事が出来てお参り後は甘酒の無料サービスも有り何か得した気分でした。


このコースは山は低いのですがアップダウンが激しく結構疲れます。私が1番心配していた大山下社へのトラバースの登山道や皆さん足が疲れてからの女坂の石段も無事クリヤーして最後はミツマタが満開で迎えてくれました。


参加の皆様お疲れ様でした。
メインイベントの丹沢縦走には他の仕事の為ご一緒できませんが今回皆さんが歩いたのは約14km(6:40分)でした。
これだけ歩けた事を自信にぜひ縦走も頑張って下さい。

湘南鷹取山①②

日程  ①2017年03月17日(木)
     ②2017年03月20日(日)
ルート ①②とも逗子中学校側登山口~鷹取山~京急田浦駅

今回も続けて同じコースだったので、まとめて書きます。

①03月17日分


この日は非常に暖かく、少し歩くと汗ばむぐらいでした。神武寺のなんじゃもんじゃの大木など見ながら、途中の小さい岩場で足の基本的な置き方などを皆で勉強しながら、鷹取山に向かいました。
鷹取山では、お弁当を広げるのにぴったりの陽気で、上空でお弁当を狙っているトンビを気にしながらも美味しく頂きました。
昼食後は、三点支持や足中心の登り方を、繰り返し繰り返し練習しました。皆さんやればやるほど上手くなっていきます。

私もちょっとだけ遊んでみました。

その後は展望台に行き、横須賀港の軍艦を見たりしてから下山です。

所が、今回は下見で来たルートと行程表が変更になっており、ヤバイかなと思っていたら、案の定道迷いで田浦駅に出てしまいました。(^:^;
まあ、予定した所は工事中だったようで結果オーライでしたが、低山、特に里山は本当に難しいです。
今回ご参加の皆様お疲れ様でした。本当に皆さん上達したと思います。自信をもって「!マーク」のツアーにも参加してみて下さい。


②03月20日(日)分


今日も前回と同じコースです。天気予報では晴れのはずが、上野を出て三浦半島に近づくにつれ雲が厚くなり、小雨まで降る始末でした。
それでも歩き出す頃には雨も止み、段々晴れ間も見えてきて晴男継続中です。(^:^)
今日は講師研修の方が一緒に参加してくれ、10人のお客様に対して添乗員さんも含みスタッフ3人と、お客様にとっては大名ツアーでした。またこの研修生の方ががとても面白く、皆を笑わせてくれて楽しかったです。私よりガイドさん向きかも?
神武寺の河津桜はほぼ満開でした。

日曜日とあってハイカーの方も多く、練習場所に苦労するかなと思っていましたが、あまり人の来ない所でトレーニングをしたので、必要な事はすべてできたと思います。
また休日の為クライマーも多く、お弁当を食べながら見学です。

下山時にはちょっと石仏(磨崖仏)の見学などもして、今回は田浦駅(今回はこちらが正規ルート)に無事到着です。


共通の感想
※2つのツアーのお客様に共通して言える事ですが、皆さん本当に上達されたと思います。
ツアーの最初の時の歩き方から比べたら、帰りの歩き方は自信を持って歩かれているように見えました。講師としては本当に嬉しいばかりです。
今回だけではありませんが、皆さんの上達が安全登山にきっと繋がり、楽しい山歩きができると思います。参加の皆様お疲れ様でした。

赤城 地蔵岳

日程  2016年03月15日(火)
ルート 新坂平駐車場~地蔵岳のピストン

雪山登山はじめ隊の3回目として、赤城の地蔵岳に行って来ました。
先週末は、寒気の影響で何処もある程度の積雪はあったようで、雪山登山はじめ隊としてはラッキーです。
また、完全な西高東低の気圧配置だったので、風も結構吹いているだろうとの予想で新宿を出発しました。

現地に着いてみると、標高の低い割には結構な寒さです。風も予想どおり吹いていて、昨日降った粉雪を巻き上げていました。
出発後全く先行者がなく、トレースもありません。めったにないチャンスなので、お客様には体力に合わせてトップを歩いてもらい、自分のトレースを付けるという楽しみを味わってもらいました。
時間の関係もあり後半は私がトップをさせてもらいましたが、後ろを歩くお客様でもズボ足では結構潜ります。

途中、耐風姿勢の講習や歩行技術の講習などをして、約2時間で地蔵岳頂上に到着しました。

本来下山ルートは別ルートなのですが、ラッセルによる時間オーバーと、まだ皆さんと勉強したい講習もあったので、時間短縮のため同ルートを下山する事にしました。
行きにつけた20人近いトレースがあるので、帰りは結構楽勝です。

下山中は雪崩に関する勉強や弱層テストなど、主に危険回避のための予防内容を中心に皆さんと勉強しました。

参加者の皆様お疲れ様でした。
ツアーでは中々巡り合えない新雪を味わう事ができてラッキーでした。尾瀬の至仏山に向けてのた良いトレーニングになったと思います。
次回は西穂丸山ですね。お会いできるのを楽しみにしています。

神奈川県山岳連盟 冬山教室(谷川編)

日程  2016年03月12日(土)~13日(日)
ルート 谷川岳天神スキー場から天神尾根~谷川岳のピストン

神奈川県山岳連盟の冬山教室の総纏めとして雪洞を構築して谷川岳を目指すと言う講習に講師として参加して来ました。
朝1番のロープウェイに乗って今夜のお宿の雪洞を掘る予定地に向かいます。




予定地に着き長屋のような状態で構築開始です。


。我チームは場所が良かったのか1番で完成(1時間半)夕飯はなんと石垣牛のステーキとクリームシチューと言う豪華版でした。


翌日は朝4:30起床・6:00出発頂上に近づくにとちょっとだけホワイトアウトになりました。


皆さんの体力は十分で約2時間で頂上に到着です。日頃の行いが良いのでしょうかガスも時々切れてオキノ耳方面を見る事も出来ました。


帰りはやや時間を掛けで安全第一で下山し無事解散式を土合駅で済ませる事が出来ました。
昨年の12月から長い間ご苦労様でした。纏めの時に話しましたがせっかく揃えた装備ですからぜひいろんな雪山に行って安全で楽しい山行を続けて下さい。お疲れ様でした。

赤城 黒檜山②

日程  2016年03月08日(火)
ルート 黒檜山北登山口~黒檜山のピストン

先月に続き2回目の黒檜山です。横浜では、前日台風並みの雨風だったので、赤城も前回よりも更に雪が少なくなっているのではないかと心配していました。
現地に到着するとやっぱりです。(^:^;
もともと少なかったのですが、前回は登山道には雪が残っていて、アイゼンで歩くには問題ありませんでした。しかし今回は、登山道の半分位は地面が出ていたかと思います。

それでもトレーニングですから、全員アイゼンを履いて出発しました。出だしは相変わらずの急登で、結構辛かったです。しかも暑い。

順調に頂上に到着。今回は平日で渋滞もなく、時間的余裕があったので、私がビーコンを隠して皆さんで捜索(ビーコン探し)をしてもらいました。
結構近い所まで来るのですが、今一歩という所で発見できません。ビーコン捜索は少し習熟が必要ですが、何回もやればできるようになりますので大丈夫ですよ。
前回の時も感じましたが、下りは本当に傾斜が強く、しかも今回は岩や枝がたくさん出ていたので、歩きにくく苦労しました。お客様にはくどいぐらいに「ゆっくりで」と声かけをしたのが良かったのか、怪我をする方もなく下山できました。
下山した私のアイゼンは泥だらけです。


参加の皆様お疲れ様でした。次回の黒斑山でお会いできるのを楽しみにしています。

三浦富士~武山(読図勉強会)

日程  2016年02月28日(日)
ルート 京急長沢駅~三浦富士~武山~京急長沢駅

今回は読図の勉強です。参加者の皆さんは、すでに室内の座学で勉強してきていますが、実際の野外でないと理解できないことも多いので、今回のツアーが組まれました。

最初に地形図の正置の説明、コンパスと併用しての目的地までのナビゲーションの説明をさせていただき、いざ出発です。
途中、何回も現在地確認や等高線と実際の地形の対比、また「あの山はなんという山?」と私の質問の嵐に、最初は答えられなかったお客様も段々と答えられる方が増えてきました。
天候は晴れ。やや春霞の感じはありましたが、読図に必要な視界は十分で、しかも暖かく、まさに日だまりハイキングの雰囲気です。
三浦半島の先端

順調に三浦富士~砲台山と進み、前回下見の時に他の講師の方に教えてもらった植物ネタも披露しましたが、幾つかは度忘れしてしまい50点位でしょうか(^:^)
最終目的地の武山では、多くのハイカーの方と芝生でお弁当タイムをしました。


下山間際にやや難問(偽ピークがわかるか?)を出しましたが、何人かの方が正解されました。いやはやご立派です。
自分の感覚では、多少の差はあるものの、ほとんどの方が何かしら覚えていただけたと信じています。また、今回まだ完全でなくても、もう一度野外での講習があるので大丈夫だと思います。ぜひ頑張って下さい。

最後にお願いが。せっかく勉強したのですから、ぜひ活用して下さい。その為には、地図とコンパスを持ち歩くこと。そして、ポイントでは地図を出して見る習慣を付けて下さい。
今回ご参加いただいたお客様は、道迷いなど絶対にないと信じています。
ご参加の皆様お疲れ様でした。

※現在雪山担当の仕事が多く、このシリーズは少しお休みします。
ただ、会社に確認したら私はこのシリーズの担当なので、雪山シリーズが終わったら戻すそうです。その時はまた宜しくお願いします。m(_ _)m

赤城山 黒檜山

日程   2016年02月27日(土)
ルート  黒檜山北登山口~黒檜山のピストン

続・雪山登山はじめ隊というシリーズの2回目として、赤城の黒檜山に行って来ました。
天気予報で、週末は久しぶりの良い天気と言っていたせいでしょうか。関越道が大渋滞で、到着が1時間以上遅れました。本来は雪上で説明したかったビーコンの操作方法も、登山時間がギリギリと思われるのでバスの車内での説明となり、お客様にはご迷惑をお掛けしました。

登山口で皆さんアイゼンを装着しましたが、雪山はじめ隊の卒業生ということで、皆さん手際がとても良かったです。積雪量は約20~30Cmといった所でしょうか?
このルートの特徴は、とにかくスタートが結構な勾配になります。また今日は気温も高く、私は上下とも薄着でしたがそれでも暑く、時々腕を撒くって歩くほどでした。
多少の講習をしながらも、2時間弱で頂上に到着です。


天気は良いのですが、春の時期のようで遠くの視界はそれほどよくありませんでした。


時間も押しているので、写真などを撮影して、大した休憩も取らず早々に下山です。途中で、強風に対するアドバイスと耐風姿勢を皆さんと勉強しながら歩きましたが、結局ビジターセンターが閉まるギリギリの時間になりました。

もう一人の講師の先生も言っていましたが、あの傾斜を誰一人転ぶことなくきちんと下山できたのは立派だと思います。参加の皆様お疲れ様でした。
次は黒斑山ですね。私のとてもお気に入りの山の一つなので、私も楽しみにしています。ぜひ参加してください。
そして、最終目標の蝶ヶ岳に向かってもうちょっとです。