北アルプス 燕岳

日程  2015年08月18日(火)~20日(木)
ルート 1日目 美ヶ原(山本小屋~王ヶ頭山のピストン)~
          穂高神社参拝~燕岳登山口(有明荘)
     2日目 有明荘~合戦尾根~燕山荘~燕岳~燕山荘
     3日目 燕山荘~合戦尾根~有明荘~東京

「秋から始める登山教室」の最終目的地の燕岳に行って来ました。出発前の天気予報では2日目が雨マーク。お天気男のパワーを大分富士山で使ってしまったので、ちょっと不安での出発でした。
結果的には、下山口手前10分位は少し降りましたが、それ以外は雨に降られることもなく、槍ヶ岳や大天井岳を含む北アルプスを見ることができ、晴れ男の記録は更新中です。

1日目は美ヶ原に行きました(写真上段左)。草原の中をのんびりお散歩で、これで100名山の1つを稼いでしまうとは申し訳ないようです。
穂高神社に安全祈願に寄り、私はこっそり神様のお水を汲んで大切に登山中いただきました。(^:^)
さらに有明荘まで、マイクロバスに乗り換えて林道を走ります。前に冬に来た時は、林道は冬季閉鎖のため13km歩きましたが、長かったです。特に下山時靭帯を痛めてしまい、辛い思いをして歩いたのを思い出しました。
有明荘は山小屋というより旅館に近く、お湯が素晴らしく食事も豪華でした(写真上段右)。

2日目、いよいよ燕岳に向かい登山開始です。日本三大急登の1つですが、時間をかけてゆっくり歩いたせいか、脱落者もなく全員登りきりました。途中の合戦小屋のスイカはとても美味しく、これで皆さん元気になったのではないでしょうか?
燕山荘で荷を軽くして、燕岳に出発です。途中、イルカさん(写真下段左)も応援してくれていました。コマクサも沢山咲いていて(写真下段右)、ここまでよく頑張って登ってきたねと囁いてくれた気がしました。小屋は、平日のお陰で思ったよりは混雑していなくて、寝床も十分確保され皆さん快適のようでした。

3日目、昨日の感激をエネルギーに、出発前には槍ヶ岳にもご挨拶して下山です。入山時、なぜか私達と同じようなペースで登っていたお父さんとお子さんとまたまた御一緒です(通称4班)。多少登ってくる方とのすれ違いで時間はかかりましたが、全員無事下山できました。

参加の皆様、長い間本当にご苦労様でした。最終回が無事終了して、私もホッとしています。またどこかでお会いすることもあるかと思いますので、その際はぜひ声を掛けて下さいね。(^:^)

奥鬼怒 魚沢の沢登り

日程   2015年8月15日(土)~16日(日)
ルート  1日目 女夫渕駐車場~魚沢出合~源流付近のビバーク
      2日目 ビバーク地~奥鬼怒沼湿原~女夫渕駐車場

今月はツアーの仕事がいっぱいにも関わらず、仕事の合間をぬって山岳会の3人の仲間と沢登りに行って来ました。
夜出発が嫌いなメンバーや私の仕事の都合もあり、横浜を朝4:00出発です。さすがに渋滞もありませんでしたが、女夫渕温泉の駐車場はほぼ満車。私達の車は何とか停めることができましたが、びっくりです。

この沢は滑滝が有名ですが、滑滝も滝もとても美しい沢です(上段左右)。今回は初心者はいないので、皆勝手に好きな所を登っていきますが、安全のため1箇所のみロープを出しました。

稜線ギリギリの水がある所が、今夜のお宿です(写真中段左)。樹林帯なので、小さい焚き火で夕食の準備です(写真中段右)。夕食は野菜や肉の炭火焼きで、〆はベトナムのフォー麺でした。
夜はかなり雨が降りましたが、だいぶ上まで上がって来ていたので増水の心配はありません。ただ、本来下降ルートに使うつもりの赤岩沢のまき道が悪くなっていると思われ、また、たまには湿原観光も良いかということで、奥鬼怒湿原に向かうことにしました。でもこれが意外と長い。途中で、やはり赤岩沢を下りるべきだったかとちょっと後悔です。

やっとのことで湿原に到着です(写真下段左)。とても大きい湿原で、オマケにそれほど人がいません。湿原には多くの花が咲いていました。写真はその1つで、確かミヤマリンドウです(写真下段右)。
その後は、有名な加仁湯や八丁の湯などを通過してやっと駐車場。
ちなみに湿原前までの間で人に会ったのは、週末なのに沢で1パーティと登山道で単独の方1名のみでした。お陰で、とても静かでのんびりした沢登りを楽しむことができ来ました。


富士山登頂①と②

今回は1日空けて続けて同じ場所へのツアーなので、まとめて書きます。

日程   ①2015年08月08日(土)~09日(日) 1泊2日
      ②2015年08月11日(火)~13日(木) 2泊3日

コース  ①スバルライン5合目~吉田ルートにて頂上
      ②スバルライン5合目~吉田ルートにて頂上~お鉢めぐり

①8月8日~9日のコース
中央高速が大渋滞で1:30遅れで到着。その後も、今度は登山者の大渋滞に巻き込まれてやっと8合目の太子館に到着しました。
今日の富士山は今年1番の人出だったそうです。
ここで、1名のお客様は軽い高山病で小屋で待機。他の方は御来光を見るのですが、大渋滞が予測されるために、なんと22:00に小屋を出ました(仮眠は2:00)。

3時間歩いた所で、2人のお客様が体調不良で登頂をやめるとのことで、私が付き添い8合目まで下山(登り隊の場合、地元ガイド+添乗員+私の3人体制なので、こんな場合でも手厚いフォローができます)。帰りにまた迎えに来ますと伝え、私は登り返し。
大渋滞のためなかなか抜けませんが、3:15には頂上へ到着。頂上でいただいた暖かいラーメンは美味しかったです。
ベストポジションを確保のため、御来光の30分前には表に出ましたが、寒い寒い。体感温度は0度以下でした。
でも少しずつ空が明るくなり(写真左)、その後素晴らしいご来光を見ることができました(写真右)。各小屋で待機されていたお客様も、それぞれの小屋からとても良いご来光が見れたそうです。

皆さんに満足していただき下山開始ですが、下山が長い長い。私でさえ飽きてくるほど長かったです。なんとこの日の行動時間(休憩含む)は11時間30分、皆さん頑張りました。そしてお疲れ様でした。
また、今までこのシリーズにご参加いただき、ありがとうございました。m(__)m




②8月11日~13日のコース
今回は平日出発のツアーで、お鉢めぐりの付いた2泊3日のコースです。出発前日の天気予報では肝心な2日目に雨マーク。これは困ったぞと思っていたら予報が変わり、何とか雨マークは無くなりました。晴男パワー全開です。

こちらのコースは前のコースと違い、1泊目を7合目の小屋で泊まり、小屋前で御来光を見た後から頂上を目指します。従って睡眠時間は十分、というか長い。そんなにいつまでも寝ていられませんよね。
7合目からのご来光もなかなか綺麗でした(写真左)。
2日目の朝、ご夫婦の奥様の方が軽いぎっくり腰になってしまいました。幸い小屋のすぐ下の診療所で診察してもらうことができ、その後スバルライン5合目まで私が付き添いゆっくり下山。新宿行きのバス時間をご案内してから、私は今回も頂上に登り返しです(^:^;
今回は平日だったため渋滞がなく、結構抜くことができたので、3時間40分で頂上に到着しました(私の記録でもかなり早い方だと思います)。しかし、残念ながらお針めぐりの出発には間に合わず、頂上の小屋で皆さんが戻ってくるのをのんびり火口などを見て待機です(写真右)。皆さんと合流後、今夜の宿泊予定の8合目の小屋に到着。2日目も睡眠時間たっぷり・・・というか前日同様夜が長かったです。
翌朝は雨の中の出発でしたが、なかには新品の雨具を初めて着るお客様もいて、良い経験ができたのではないでしょうか?途中からは雨も止み、富士山下山名物の砂ぼこりの中を歩かずにすみ、かえって良かったかもしれません。高速もほとんど順調で、上野に15:00前に到着。

その後、お客様主催による打ち上げにお誘いいただき、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。長い間このシリーズにご参加いただき、ありがとうございましたm(__)m。
また何処かのツアーでご一緒することもあるかと思いますので、宜しくお願いします。


南アルプス 小仙丈沢の沢登り

日程   2015年8月1日(土)~2日(日)
ルート  1日 広河原~小仙丈沢出合~ビバーク地
      2日 ビバーク地~小仙丈沢カール~2900mのコル~北沢峠

所属山岳会の仲間と表題の沢に行って来ました。2日間とも快晴で、最高の条件の中、3000m級への沢登りをたっぷり楽しむことができ来ました。

1日目
北沢峠行きのバスを野呂川出合で降りて40分ほど歩き、出合に到着。登る沢の全景が見えます。う~ん遠い(^:^;(写真1段目左)。
早速、沢ではいつもやる素麺タイム(写真1段目右)の後に遡行開始です。今日のビバーク予定地にあっという間に到着。まずは今夜のお宿の用意です(写真2段目左)。この物件は北岳が間近に見えるベストポジションです(写真2段目右)。

2日目
翌日も快晴の中を出発。今回、唯一ロープを使用した2つ目の大滝です(写真4段目左)。その後は小滝を楽しみ(写真4段目右)、カールの底に到着。
ここのカールを底から見たのは初めてで、素晴らしい景色でした(写真3段目)。花畑もいっぱいで、チングルマを初め数え切れない種類の花が咲いていました(写真5段目左)。まあ、私はほとんど名前はわかりませんが(^:^)。
カールから長く辛いガレ場を登り、2900mのコルに到着。景色は素晴らしく、花崗岩が白く見える甲斐駒ヶ岳も良く見えます(写真5段目右)。

その後、ピークに何の興味も持たないおっさん組みは、バスの時間があるなど言い訳を考え、厳冬期の仙丈ヶ岳に来ることを条件に若手を押さえ込み、仙丈ヶ岳のピークには行かず、飛ばして下山です。お陰で、コースタイムより30分以上早く北沢峠にく到着。

参加の皆さんお疲れ様でした。今回の混成パーティーは19歳~64歳という幅広い年齢層で(孫と爺さんか???)、面白いパーティーでした。教えた懸垂下降やロープワークしっかり覚えて、次回の山行にいかしてもらえると嬉しいです。