ザックの購入時のポイント



今回はザックについて私なりのポイントを書いてみます。
実は私は貧乏なのに、なぜかザック大臣なんです。いくつ持っているのか数えてみたら、10個持っていました(だから貧乏なのかな?)。合宿用の70Lをはじめ、沢登り用・クライミング用・山スキー用などなど。
皆さんが貧乏にならないように、最初の一つはできるだけ汎用性のある物が良いと思うので、そんな視点でポイントを書きます。

●大きさ(容量)は40Lぐらい (写真上段左)

将来、小屋泊まりの1~2泊、またツアーではなく個人山行で使うことを考えると、40Lぐらいで良いのではないでしょうか?
一部の方の意見としては、大きいと余分な物を持ちすぎて結果バテてしまうので、小さめが良いという方もいるとは思います。ただ、今のザックはサイドストラップで厚さを調整できるのが普通ですから、40Lのザックに30Lの荷物でもそれほどバランスは悪くなりません。

●天蓋(雨蓋と同じこと)が可動式のタイプがお勧め (写真上段右)

私は可動式の天蓋付きのザックをお勧めします。利点としては、少しだけ荷物がザックに入りきらない時、あるいは下山後にお土産を買ってしまい手で持つのは面倒という時など、天蓋を延ばすことで荷物を収めることが可能な場合が結構あります。
欠点としては、豪雨の時は隙間から雨が浸入してくる場合があるかもしれません。そのため私は、条件により大きなスタッフサック(大きい防水性の袋)をザック内に入れ、荷物はその中に入れます。豪雨の時は、そうでもしなければ濡れは防げません。

●ウエストベルトはある程度しっかりした物が付いて入ること (写真下段左)

初心者の方は、ザックは肩で背負うものと思っているかもしれませんが、腰でも背負っています(正確に言うなら分散しています)。
そのため、やや太いテープのようなウエストベルトではあまり効果がありません。また、歩く際の左右のバランスにも、ウエストベルトは役立っています。ただし、あまりにがっちりした分厚いベルトは重くなるので、そこまでは必要ないと思います。

●自分の背中に合ったザックを選ぶ

各社によって、ザックの形状や重量なども違います。K社などはわりと細身でその分縦長ですが、逆に太目のザックもあります。
購入時にはまずザックに荷物を入れて(言えば山道具屋さんでシュラフなど入れてくれるはず)、背負った感じなどを確かめます。

★おまけ

今は、例えば写真にあるようにファスナーで上からではなくても荷物が出せる機能(写真下段右)、2気室といってザックが上下で分かれていて、下の部分の荷物を出したい時に上から出さなくても出せるタイプ(1気室にもなるタイプがほとんどだと思いますが)など色々ありますが、最初の1つを選ぶなら、私はシンプルであまり使わない機能や必要以上のポケットなどのついていないタイプをお勧めします。そんなザックを使いこなすことで、パッキングが上達していくのが良いのではないでしょうか?