アイゼン6本爪(ラチェットタイプ)装着方法

今シーズン、冬山初心者向けのツアーを担当することになりました。先日お客様から、6本爪アイゼンのラチェットタイプの装着方法がよく分からないという相談があったので、簡単ですが書くことにしました。

アイゼンの装着場所と装着方法

①周りの安全確認をします。
 急斜面や狭い場所は避けた方がよいかと思います。
②山側に、自分の靴よりかなり大きめに雪を踏み固めます。
 (理由は、山に対し後ろ向きだと、上からの落石や雪崩への対応が遅れます。また靴より大きめに周りの雪を踏み固めて置くと、装着がしやすくなります)
③ストック等で、靴についた雪をできる範囲で落とします。
④踏み固めた雪の上にアイゼンを置きます。
 写真は、上が靴のつま先側、下が踵側です。バックルが外側に来るのが正しいので、この写真は右足のアイゼンになります。


⑤先に踵側から靴にぴったり合うようにセットします。


⑥足首側から、バンドをバックルにある程度締まるまで通します。


⑦前方のベルトも同様にバックルに通していきます。


⑧足首側から写真のようにプラスチックの部分を持ち上げると、ベルト少しずつ締まっていきます。


⑨靴にしっかり密着する位に装着できたら完成です。


⑩解除するには、写真⑧の指を掛けた反対側のプラスチックの部分を持ち上げると、簡単に解除できます。

その他の注意事項

①上部が柔らかい登山靴に装着する場合は、締め過ぎに注意しましょう。
 (凍傷の原因にもなります)
②装着する場合は、必ず薄くても良いので手袋をして装着しましょう。
 (氷点下で直接金属を素手で触ると、最悪皮が剥がれて凍傷になる場合もあります)
③現地で装着する前に、家で手袋をつけて短時間で装着できるまで練習をした方が良いかと思います。